トタン屋根もまだまだ現役です。新規の数こそ少なくなりましたが、その歴史は100年以上も続く伝統的な屋根。もちろん100年以上続く理由があってのものです。
その理由のひとつに、普通の鋼板よりもサビにくいという点があります。鋼板を亜鉛でメッキしているので雨に強いんですよね。
さて、今回はそんなトタン屋根のカバー工法を泉南市で行った時のブログです。
トタン屋根にもいくつか種類がありますが、今回はその中でも皆さんが恐らくよく目にするであろうタイプの、波板(大波・小波)と呼ばれる屋根材です。今回は1波の大きさが76.2mmで波の高さが18mmの大波(波板1号)を使用しています。
カバー工法なので既存の屋根材は残したままの施工です。しかしそのままでは新しい屋根材が取り付けられないので、まずは「芯木」の取り付けからスタート。
ようはこの芯木を頼りに新しい屋根材を取り付けていくわけです。芯木の太さはだいたいこんな感じです。
下地ができあがったら、あとは新しい屋根材を施工していきます。
大波板金を固定しているのは、この屋根材専用のビスです。
これを等間隔で固定していくことで、しっかりと固定されるというわけです。
ちなみに屋根材の重ね部分(部材の端と端)にはコーキングを使い、その重ね部分にビス位置がくるように計算しています。重ね部分に施工しないとズレてしまったりスキマが空いてしまいかねませんからね。ちょっとした小技です。
最後は軒の部分です。
完成です。
あまり見ることも少なくなった波板のトタン屋根ですが、新しいものにカバーしてみることで真新しさがイイ感じですね。板金なので見た目もスマートです(^^)